2001 年 14 巻 2 号 p. 159-163
高速道路等地域基盤整備事業は、膨大な種々の副産物を排出している。本研究では、全ライフサイクルにわたって、また他産業との関連において、建設資材の生産・副産物のリサイクルを取込んだ拡張産業連関表により、副産物発生量を計測するシステムを構築した。高速道路計画の路線選定の代替案比較にこのシステムを適用し、構造によって廃棄物の種類、量が大きく変化することを明らかにした。さらに、道路改修工事で排出される再利用可能骨材量が、統計データに基づく推定法により算出された。その結果は、近い将来、道路改修工事に必要な骨材は、回収される骨材で賄えることを示唆している。