人工臓器
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連続測定型エンドトキシンセンサの開発
氷見 直之吉見 靖男金森 敏幸酒井 清孝
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1992 年 21 巻 3 号 p. 902-904

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抄録

エンドトキシン(ET)による透析液汚染の問題は、近年のハイパフォーマンス・ダイアライザの発達に伴ない患者の血液へのETの移動という形で表面化してきた。透析液ライン内のET濃度は連続的に監視されていることが望ましい。訂濃度の測定に広く使用されているリムルステストは、煩雑な操作を必要とし、かつ大気からの汚染を受けやすい。そのためET濃度の検査は充分に行なわれていない。これらの問題を解決するために、リムルステストのサンプリング、混合、反応、測定の各操作を連続化して行なう方法の開発を試みた。
透析液のET濃度変化に対する応答の高速化を目的として、リムルステストの連続化とともに反応時間の短縮を検討した。
結果として、0~80pg/mlのET濃度範囲において定量性を示す連続測定法を開発できた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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