日本内科学会雑誌
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胸膜炎を繰り返し,胸水中の抗U1RNP抗体および免疫複合体が高値であったMCTDの1例
大島 直紀渡辺 文絵三森 経世吉田 正松村 麻実桑名 正隆秋月 正史
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キーワード: 胸膜炎, 抗U1RNP抗体
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1994 年 83 巻 8 号 p. 1357-1358

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抄録

症例は50歳,女性. 1974年にMCTDと診断され, 1986年以来,胸膜炎を繰り返していた.胸水中の抗U1RNP抗体と免疫複合体は,血清中より高力価であった.急性期の胸水リンパ球無刺激培養上清中への抗U1RNP抗体の産生が証明され,リウマチ疾患における胸膜炎の発症機序を解明する手掛かりと考えられた.

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