人工臓器
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異なる表面修飾を施したポリウレタン(PU)の血小板粘着挙動の相対評価
脇 雅宏野尻 知里城戸 隆行杉山 知子石原 一彦中林 宣男岸田 晶夫明石 満酒井 清孝
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1997 年 26 巻 3 号 p. 752-755

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抄録

人工心臓などの人工臓器に用いられる抗血栓性材料の評価法として、蛍光顕微鏡、ビデオカメラ、パラレル・プレート・フロー・チャンバーからなるepifluorescent video microscopy (EVM)法を用いて、抗血栓性発現機構の異なる4種類の材料(HEMA-styreneプロック共重合体、ポリエチレングリコール誘導体、ヒトトロンボモジュリン、MPC共重合体)の抗血栓性を相対的に評価した。蛍光色素で標識した血小板を含むヒト全血をシリンジポンプにより壁ずり速度100sec-1で20分間流し、1分毎に血小板粘着量を測定した。いずれの材料もコントロールに用いたセグメント化ポリウレタンに比べ、有意に血小板粘着を抑制した。また、これまでに発表されている各材料の特性が本実験の結果にも反映され、本実験方法が抗血栓性材料のin vitroにおける相対的評価法として有用であることを確認した。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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