日本大腸肛門病学会雑誌
Online ISSN : 1882-9619
Print ISSN : 0047-1801
ISSN-L : 0047-1801
3. 裂肛の治療LSISとSSG法を中心に
佐原 力三郎岩垂 純一奥田 哲也碓井 芳樹尾島 博山名 哲郎大堀 晃裕山口 時子岡本 欣也辻 大志大西 五郎佐々木 巌檜垣 昭彦高橋 知子隅越 幸男
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 50 巻 10 号 p. 1103-1108

詳細
抄録

裂肛が慢性化した場合,肛門狭窄,肛門ポリープ,みはりイボなどを合併し、肛門痛の遷延のみならず排便障害や脱出症状をきたし,裂肛はさらに深掘れし保存的治療では難治性となるため手術適応となる.内括約筋レベルの肛門狭窄に対してLSISを行い,LSISだけでは解除不可能な肛門上皮レベルの高度狭窄例にはSSG法を行う.肛門括約筋に侵襲のかかる術式ゆえ愛護的に行わないと術後の肛門機能愁訴を招く恐れもあり注意深く行うべきである.

著者関連情報
© 日本大腸肛門病学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top