人工臓器
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人工心肺の補助手段を目的とした低陰圧制御装置の開発
小山 富生山田 哲也片山 浩司高木 理守玉木 修治村山 弘臣加藤 紀之成田 裕司横手 淳六鹿 雅登
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1999 年 28 巻 2 号 p. 517-522

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抄録

人工心肺の血液吸引操作および脱血の補助手段として, ハードシェル静脈リザーバーを低陰圧に保つ定圧制御装置を開発した. 装置は静脈リザーバーと陰圧源の間に設置し, リザーバー内の目標制御圧を維持するために, 陰圧源の過剰な吸引量を大気から吸い込むアスピレーションバルブである. 陰圧源に160L/rninのバキュームポンプを使用して, 臨床模撥回路の吸引回路3本を同時に全開閉させた場合の圧力の変動幅を評価値とした場合, 制御圧が-10mmHgからバルブが完全閉塞する一70mmHg (開放時大気吸引流量135L/min) まで4rnmHg以内の圧力変動で安定した. リザーバー内圧が安定することで脱血に及ぼす影響は減少し操作性が向上した. 本制御装置は落差脱血のバキュームアシストのみならず同時に血液回収も可能であり, 人工心肺の補助装置として様々な応用が期待できる.

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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