肺癌
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Occult Lung Cancerの局在診断の経験
良元 章浩辻 博高桜 英輔渡辺 俊雄笠原 寿郎藤村 政樹
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1999 年 39 巻 6 号 p. 887-893

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抄録

喀痰細胞診陽性で, 胸部X線およびCT無所見かつ気管支鏡無所見の4症例の局在診断の方法を検討した.右上, 中, 下葉, 左上, 下葉の各支に対して日を変えて気管支鏡検査を施行した.肺葉内の各区域支ごとにファイバー, ブラシを変更し, 擦過細胞診及び気管支洗浄を施行した.2例で悪性所見が再確認され, 局在診断ができた.1例は右B3の扁平上皮癌と診断された.他の1例は右B3ai末梢発生上皮内癌, 扁平上皮癌と診断された.他の2例は, 繰り返す気管支鏡検査でも病巣の同定に至らなかった.occult lung cancerの局在診断には可視範囲の緻密な観察のみならず各肺葉, 各区域支ごとにファイバー, ブラシを交換し, 擦過細胞診及び気管支洗浄を施行する必要があった.しかし, 自検例ではこれらの方法でも4例中2例が局在診断に至らず今後の問題と考えられた.

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