農業機械学会誌
Online ISSN : 1884-6025
Print ISSN : 0285-2543
ISSN-L : 0285-2543
太陽光発電エネルギで動作するビニルハウス側窓開閉装置のモデル実験
杉浦 浩文谷野 章土屋 和飯本 光雄田川 彰男
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 64 巻 6 号 p. 128-136

詳細
抄録

太陽光発電によって得られた電気エネルギで動作するビニルハウス側窓開閉システムのモデル実験装置を製作し, 動作を確認した。2000年9月18日 (9/18と略記) から10/16および同年11/5から12/3の2試験期間において, モデルシステムは太陽光発電エネルギのみで支障なく動作した。1日あたりの消費電力量のうち, 待機電力量がそのほとんどを占めた。特に, 側窓を開いて上限待機する時間帯では, 側窓を閉じて下限待機する時間帯のおよそ2倍の電力を消費した。また, 本試験期間の気象条件に限定し, 側窓開閉装置が安定動作するために必要な太陽電池容量は9/18-10/16では18.6W, 11/5-12/3では17.2W, 蓄電池容量は9/18-10/16では15.6Ah, 11/5-12/3では11.4Ahと算定された。

著者関連情報
© 農業機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top