人工臓器
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ダイアライザーの性能評価法の検討
竹沢 真吾平野 史朗酒井 清孝
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1982 年 11 巻 6 号 p. 1237-1240

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抄録

ダイアライザーの性能を評価するためには、同一条件下にて行なわれた実験結果を用いなければ正しい結論は下せない。しかし、臨床において同一条件を要求することはまず不可能である。そこで、水溶液系in vitro実験にてその評価方法の検討、ならびに各社モジュールの性能を比較した。その結果、クリアランス(CL)は温度の影響を受けるが、ダイアライザーの設置位置には関係のないことが判明した。また、CLに与える血液ポンプ脈流の影響も得られなかった。12社のダイアライザーは膜面積が同一でないため、総括物質移動係数(K)にて比較した。Kは膜の厚さにも関係するが、ファイバーのポッティング状態がモジュール全体の性能を支配する傾向がみられた。以上のことより、ダイアライザーの性能は膜自体の性能の他にファイバーの充填状態が大きく影響していると思われた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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