全日本鍼灸学会雑誌
Online ISSN : 1882-661X
Print ISSN : 0285-9955
ISSN-L : 0285-9955
ラットアクリルアミド末梢神経炎における施灸刺激の基礎的研究 (第2報)
末梢神経における形態変化および筋コリンエステラーゼ活性による検討
岡崎 雅子古屋 英治桜井 淑子斉藤 秀樹坂本 浩二
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 33 巻 3 号 p. 229-237

詳細
抄録
400p.p.m. 水溶液自由摂取によるラットアクリルアミド末梢神経炎に対する施灸刺激の影響を末梢神経の形態変化およびその支配筋である前脛骨筋, 腓腹筋, ヒラメ筋のコリンエステラーゼ活性を中心に検索した。アクリルアミド群では, ミエリン変性を主とする退行変性が特に脛骨神経に著明であり, ヒト経穴相当部位としての大腸愈および肝愈施灸群で比較的良好な改善効果がみられた。又, 筋湿重量あたりのコリンエステラーゼ活性はアクリルアミドによって前脛骨筋の粗ホモジネートで増加傾向がみられた以外変動はないのに対し, 施灸併用群では腓腹筋のミクロゾーム分画で有意な活性増加がみられ, 筋蛋白量あたりの酵素活性でも一部変動が認められた。
引用文献 (15)
著者関連情報
© 公益社団法人 全日本鍼灸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top