人工臓器
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膜による血漿分離:膜間圧力差(TMP)とふるい係数(SC)の相関と膜の閉塞機構の検討
廣戸 健一郎堀 登志彦酒井 清孝池田 博之伴野 丞計
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1985 年 14 巻 1 号 p. 330-333

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抄録

各種膜型血漿分離器について透水実験を行うことにより, 温度変化によって膜構造が変化しないことを確めた後, 温度, 流量条件等の操作条件が, ふるい係数, 膜間圧力差に対し, どのような影響を与えるかを検討した。この結果, 温度を一定として流量を変えた時と, 流量を一定とし温度を変えた時ではSCとTMPの相関が異なった。TMPは膜孔径と孔数によって影響されるのに対し, SCは孔径によって影響されると考えられる。従って両者間において膜の閉塞原因が異なるものと推測される。すなわち膜の閉塞原因として考えられている血球成分の孔へのもぐり込みとタンパク質成分の膜孔への付着のうち, 流量変化の場合には主に前者が影響し, 温度変化の場合には主に後者が影響していると考えられる。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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