熱硬化性樹脂
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ポリ酸ポリ無水物によるエポキシ樹脂硬化物の構造と物性および機械的性質
加門 隆斎藤 勝義瀧井 和久
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1982 年 3 巻 3 号 p. 127-134

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抄録

下記の一般構造式で表される一連のポリ酸ポリ無水物を合成し, エポキシ樹脂の硬化剤として検討した。これらの硬化物の構造と物性および機械的性質の関係を研究した。その結果, mが大きくなるほど, ガラス転移温度 (Tg) および橋架け密度は低下した。そして, mが8~10のポリ無水物ではTgが室温付近となるため, 室温での機械的性質が低下すると共に, 伸びが急激に大きくなり, 硬化物は強靱性から可撓性のものが得られた。
しかし, mが変化しても電気的性質や吸水性はほとんど同じで, 従来の酸無水物硬化物と同じ程度の優れた性質を示した。

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