口腔・咽頭科
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IgA腎症扁摘例の10年予後
赤木 博文福島 邦博小坂 道也服部 謙志土井 彰西崎 和則松田 充浩四方 賢一槇野 博史
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2003 年 15 巻 3 号 p. 335-344

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抄録

腎生検後10年以上経過観察できたIgA腎症扁摘例 (以下, 扁摘群) 41例と, 同時期に同施設で内科的治療のみ施行されたIgA腎症非扁摘例 (以下, 非扁摘群) 30例の予後を, 比較検討した.
結果は, 1.扁摘群 (41例): 寛解率24.4%, 腎機能保持率82.9%, 腎生存率95.1%であった.2.非扁摘群 (30例): 寛解率13.3%, 腎機能保持率70.0%, 腎生存率73.3%であった.腎生存率において, 扁摘群は統計学的に有意に高率であった (P<0.05).
IgA腎症の扁摘適応の決定には, 腎病理組織障害度に比較して, 病歴, 扁桃局所所見, 扁桃誘発試験は, 有用とはいえなかった.

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© 日本口腔・咽頭科学会
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