日本緑化工学会誌
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論文
オマーン湾沿岸に分布するヒルギダマシ(Avicennia marina(Forssk.)Vierh.)林の林分構造
三木 直子Bardel AL-BALUSHI山口 康人吉川 賢
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2003 年 29 巻 1 号 p. 125-130

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抄録

アラビア半島南部のオマーン湾沿岸に分布するヒルギダマシ(Avicennia marina(Forssk.)Vierh.)林において,林分構造の調査を行った。その結果,海に通じた水路沿いに発達したShinasのヒルギダマシ林では最大樹高は約6 m,平均樹冠投影面積は1.21 m2であった。林床には多数の実生が生育していた。一方,水路が海とつながっておらず,陸封された状態にあるQuriyatでは,最大樹高は4.5 m,平均樹冠投影面積は2.26 m2で,実生は全く見られなかった。両調査地ともに25 m2の大きさのコンパクトなコロニーがランダムに分布する空間分布の特性を示した。特に,実生が多数発生しているShinasではコロニー構造が顕著であった。

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© 2003 日本緑化工学会
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