2003 年 4 巻 2 号 p. 324-328
近年、クリティカルパスやインフォームドコンセントの重要性が唱えられている。医療の質の向上や治癒率への影響など医学的見地からの効用は説明されているが、本研究では社会科学的見地からの説明を試みようとしたものである。本稿では、米国では一般的になったサービスマーケティング理論を通して、医療をサービス財として捉え、インフォームドコンセントやクリティカルパスがいかに医療を効率的・効果的なものとしているかをサービスマーケティング理論としてのCustomer Mix概念などを駆使し、簡易な実験的調査を通して検証を試みた。