頭頸部腫瘍
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進行・再発頭頸部癌の温熱化学放射線療法
背景因子からみた治療成績
星名 秀行高木 律男長島 克弘藤田 一宮本 猛相馬 陽福田 純一今井 信行永田 昌毅
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2001 年 27 巻 1 号 p. 181-186

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抄録

当科において温熱化学 (CDDP) 放射線療法を施行した進行・再発頭頸部癌 (扁平上皮癌) 18例, 25病巣の背景因子 (腫瘍因子, 治療因子) を調査し, 治療成績 (腫瘍縮小率, 5年累積病巣制御率) との関係について, 統計学的に解析し, 以下の結果を得た。WHO組織学的分類3型の治療成績は1, 2型より低下し, 単変量解析では有意差が認められたが, 多変量解析ではWHO分類は有意に関係する因子ではなかった。骨に囲まれた, 原発巣の治療成績は軟組織の病巣よりやや低下がみられたが, 有意差は認められなかった。その他には治療成績に関係する背景因子はなく, 制御が困難とされる再発巣, 大きな腫瘍, 高度浸潤性癌に対しても, 十分な治療成績が得られていた。加温方法や加温回数, 50Gy以上の放射線量, CDDPの投与量や併用薬剤と, 治療成績との間には相関は認められなかった。以上, 進行・再発頭頸部癌の温熱化学放射線療法について, 予後因子はみあたらず, 本法は有力な治療法であると考えられた。

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© 日本頭頸部癌学会
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