岡山大学大学院医歯学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学
2004 年 93 巻 5 号 p. 928-934
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近年の糖尿病患者の急激な増加に伴って,糖尿病性腎症も増加の一途を辿っている.糖尿病性腎症の治療の基本は血糖と血圧の厳格な管理と食事療法である. ACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬によるレニン-アンジオテンシン系の抑制が薬物療法の中心となるが,多くの進展因子を同時に治療する集約的治療が重要である.近年,糖尿病性腎症の成因に基づいた新しい治療薬の開発と,遺伝素因の解明が精力的に行われつつあり,今後の発展が期待される.
日本内科学会会誌
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