人間工学
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JIS S 0013における報知音 (終了音・注意音) の推奨 ON/OFF パターンの追検討
水浪 田鶴倉片 憲治下迫 晴加松下 一馬
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2004 年 40 巻 5 号 p. 264-271

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抄録

消費生活製品の報知音の設計指針であるJIS S 0013では, 報知音に使用すべき ON/OFF パターンをいくつか推奨している. この規格では, ON/OFF パターンを終了音・注意音といった伝達内容別に規定している. そのため, 一つの製品に終了音と注意音をともに組み込む場合, および複数の終了音または注意音を付加する場合には, 次の二つの点が問題となる: (1) 製品のユーザが, 伝達内容の異なる報知音を適切に聞き分けられない可能性がある, (2) 報知音の設計者にとって, 複数推奨された ON/OFF パターンのなかから, 最も適切なものを選択するのが困難である. そこで本研究では, これらの問題を解決するために, JISに規定される報知音を用いて, 非類似度評価および印象評価を聴取者に求める実験を行った. その結果に基づいて, 終了音と混同されやすい注意音の ON/OFF パターン, および報知音を複数使用する場合に選択すべきパターンを示した.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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