地質学雑誌
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総説
飛騨外縁帯の古生代~中生代テクトニクスに関する従来の研究と今後の課題
田沢 純一
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2004 年 110 巻 10 号 p. 567-579

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抄録

飛騨外縁帯は日本列島の先新第三紀地体区分における最も古い地帯の1つである. それはオルドビス紀の苦鉄質—超苦鉄質岩類, オルドビス紀~ペルム紀の砕屑岩・火砕岩・炭酸塩岩類, 300-400 Maの青色片岩を伴う高圧型変成岩類, 蛇紋岩類, および中生代~新生代の被覆岩類からなる. 本稿では飛騨外縁帯の古生代~中生代テクトニクスに関する従来の研究, とくに最近の約20年間における研究の進展について概観し, 今後の課題について議論する. ここでは1951—2004年 (主に1980年以降) に出版された約100編の文献が取り上げられ, 紹介されている.

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© 2004 日本地質学会
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