宇宙技術
Online ISSN : 1347-3832
ISSN-L : 1347-3832
無人月氷探査車(ローバー)モデルへの1.2 km レーザーエネルギー伝送実験
武田 和也河島 信樹
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 3 巻 p. 45-48

詳細
抄録

我々は月にある氷を確認するため月の極地域にローバーを送り込み氷の直接探査を考えているが,ここで問題となってくるのがローバーのエネルギー源である.そこで半導体レーザーを光源として利用してローバーにエネルギーを伝送することを考え,実証実験を行うため月氷探査ローバーのモデルを作製し,およそ1kmの距離でエネルギー伝送可能な半導体レーザーシステムを開発した.受光素子としてGaAs太陽電池を用いて太陽電池パネルを作製し(半導体レーザーに対して実験室レベルで20%の変換効率)ローバーモデルに搭載した.実験はローバーと半導体レーザーの距離1.2kmで行われ,ローバーモデルの駆動(無線LANを用いてパソコンによる1.2km遠隔操作)を確認した.

著者関連情報
© 2004 The Japan Society for Aeronautical and Space Sciences
前の記事 次の記事
feedback
Top