2006 年 42 巻 7 号 p. 272-279
エポキシ樹脂封止剤の一液化に応用するために,界面硬化反応法によりエポキシ樹脂硬化剤(イミダゾール)のエポキシ樹脂によるマイクロカプセル化を試みた。実験では,反応時間,シェル材であるエポキシ樹脂濃度そして分散系の撹枠速度を段階的に変化させ,マイクロカプセルの構造,ゲルタイム,保存安定性に及ぼす影響を調べた。反応時間,エポキシ樹脂濃度そして撹拌速度を変化させることにより,マイクロカプセルの粒径,硬化剤の含有率,そしてシェル厚を制御できることが分った。結果として,保存安定性とゲルタイムを広範囲に変化させることができた。