日本緑化工学会誌
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論文
中国寧夏回族自治区の砂漠化土地に15年前に造成された防風林の生育経過
吉川 賢坂本 圭児堀 幸代三木 直子黄 勝澤
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2006 年 32 巻 1 号 p. 137-142

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抄録

中国寧夏回族自治区銀川市の毛烏素沙地に造成され、その後15 年間放置されてきた約50 haの防風防砂林を対象として、樹木の生育状態を毎木調査と伐倒調査によって調べた。新彊楊は、植栽当初から激しい個体間競争によって間引きが起こり、生存個体数は植栽時の6 割程度まで減少した。しかし、残存個体は多くの資源を獲得することができ、現在も旺盛な成長を持続し、樹高は現在の12 mよりさらに高くなる傾向を示した。一方、合作楊、河北楊は15 年間枯死がほとんど起こらず、共倒れ型の林分を形成し、どの個体の成長も悪く、多くの枯れ枝を持って、樹高は上限(7~10 m)に達していた。新彊楊が優占するプロットの土壌含水率は、合作楊、河北楊が優占するプロットよりも低かった。これは新彊楊は葉量が多く、水消費量が多いためと考えられた。

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© 2006 日本緑化工学会
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