アスパラガスの根から根圏土壌中に放出される物質による作用を検定する新たな手法の開発を試みた.開発した根圏土壌アッセイ法では,土壌に催芽移植するバイオアッセイ法と類似した結果が得られ,従来のバイオアッセイ法より土壌供試量が少ない場合に有効な検定法であった.根圏土壌アッセイ法により,アレロパシーによる生育阻害の効率的な評価が可能になった.また,現地で普及している活性炭資材を利用したアレロパシーの回避技術を実験室レベルで評価することも可能になった.この検定法により,活性炭資材の効率的な利用が図れるとともに,適切な作付けを指導できる可能性が示唆された.