日本森林学会誌
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論文
衛星データおよび地上測定データからみた竹林の分光反射特性の季節変動
西川 僚子村上 拓彦大槻 恭一溝上 展也吉田 茂二郎
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2006 年 88 巻 6 号 p. 473-481

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抄録

竹林の分光反射特性の季節変動を把握することを目的として, 多時期衛星データ (SPOT/HRVデータ8シーン, LANDSAT/TMデータ9シーン) の解析および地上での分光反射測定から竹林, 広葉樹林, 針葉樹人工林の分光反射特性の季節変動を把握した。その結果, 衛星データと地上分光反射データにはいくつかの共通点がみられた。4~6月の可視赤色域においては, 竹林は他の森林タイプよりも反射係数およびデジタルナンバーが高い傾向にあった。近赤外域では, 竹林と広葉樹林で春から夏にかけて順位の入れ替わりがあった。短波長赤外域は, 衛星データにおいて竹林が年間を通して最も高い値をとった。また, 5~7月の近赤外域およびほとんどのシーンの短波長赤外域において全森林タイプ間でデジタルナンバーに有意差がみられた。竹林の分光反射特性の季節変動には, 葉替わりが大きく関与しているものと思われた。

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© 2006 一般社団法人 日本森林学会
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