皮膚の科学
Online ISSN : 1883-9614
Print ISSN : 1347-1813
ISSN-L : 1347-1813
第8回これからの皮膚科診療を考える会
陥入爪の治療
東 禹彦
著者情報
ジャーナル 認証あり

2006 年 5 巻 6 号 p. 456-460

詳細
抄録

陥入爪の治療として行ってはならない治療法は楔形切除法,フェノール法および爪甲側縁先端を切除する方法である。形状記憶合金板法,B/Sブレイス法,超弾性ワイヤー法は柔軟性のある巻き爪に対しては有用な治療法であるが,深爪で起きる陥入爪に対しては有用性が低い。VHO法は柔軟性のある巻き爪や爪甲側縁の長い軽症の陥入爪に対しては有用である。一方,アクリル人工爪療法は全ての症例,すなわち重症の巻き爪や陥入爪に対しても有用である。

著者関連情報
© 2006 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top