2007 年 6 巻 2 号 p. 164-168
66歳男性。左耳介後部の結節を主訴として来院した。生検の結果,CD20およびBcl-2陽性のcentrocyteとcentroblastに相当するB細胞系の異型リンパ球が多数見られたため,follicular lymphomaと診断した。CT画像上,腹部大動脈の分岐部近傍,腸間膜に腫瘤が見られ,follicular lymphomaの浸潤が疑われた。放射線治療単独にて腫瘤は縮小した。follicular lymphomaの特徴と治療法についてまとめた。