耳鼻咽喉科展望
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温熱エアロゾル療法
松根 彰志
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2007 年 50 巻 Supplement3 号 p. 129-132

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抄録

温熱エアロゾル療法はスチーム吸入とも呼ばれ, 蒸留水を43℃に加熱したエアロゾル粒子を用いる。1980年代から1990年代にかけて, 鼻副鼻腔炎に対する一種の理学療法として耳鼻咽喉科領域に取り入れられた。この間, 特にアレルギー性鼻炎に対する臨床効果については, 種々のエビデンスが報告されている。温泉やサウナ療法, 嗅覚刺激療法などとも複合した様式で, また, 健康増進や予防的な観点も取り入れて応用範囲を広げていくことが期待される。

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