日本顎関節学会雑誌
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マッサージ荷重計測用顔面モデルの開発
勝又 明敏飯田 幸弘藤下 昌己泉 雅浩小林 馨小椋 優臼田 雄一高西 淳夫
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2007 年 19 巻 2 号 p. 158-163

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抄録

目的: 咀嚼筋のマッサージにおいて, 患者の頭部に加わる荷重を計測するシステムを開発し, 熟練した歯科医師が施すマッサージを評価した。
方法: 計測システムは, 頭部の解剖学的モデル, 力覚センサシステム, および台座により構成される。センサは, リアルタイムかつ持続的に, マッサージの間に頭部の各軸方向に掛かる力を検出する。
結果: 熟練した歯科医師のマッサージでは, 安定した力の波形が得られた。力の左右差は小さかった。圧迫荷重は約10~15Nの範囲であった。
結論: 計測システムは, マッサージの訓練や, 生理学的指標に基づく治療効果の検討に有用であると考える。

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© 一般社団法人日本顎関節学会
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