現在, 企業の事業継続に向けた新たな価値創造のためには, 経営におけるリスク管理活動と環境対応活動を融合させることで活動を高度化させることが求められている. そこで本研究では, 企業におけるリスク対応活動と環境対応活動の取り組みの実態をアンケート調査し, リスク対応活動と環境対応活動の相関関係を分析した. その結果, リスクマネジメント活動と環境対応行動との間にはライフサイクル的なアプローチやコミュニケーションなどの複数の要因を中核とした相関関係があり, これらの活動を実践することが高度な環境・リスク対応活動ヘシフトするために有効であることが示唆された.