本研究では, 地方自治体が廃棄物処理基本計画の策定等に利用できる廃棄物発生量推計モデルを提案し, 検証することを目的とした. 消費構造を理解しやすい構造型モデルで表すことにし, 最終消費支出額から大分類費目への分配には消費者選好をべースとするLESモデルを, 大分類費目から中分類費目への分配には消費者選択を統計的に扱う多項口ジットモデルを, 中分類費目から小分類費目へは定率分配を用い, 最後にごみ重量に変換する. 京都市の家計調査データおよび厨芥ごみ排出量データを用いて提案したモデルの適合について評価した結果, 良好なフィッティングが得られた.