ジオシンセティックス論文集
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発泡ウレタンの力学的異方性に着目した水平土圧低減効果に関する検討
村上 哲安原 一哉小峯 秀雄佐藤 匠
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2004 年 19 巻 p. 29-34

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抄録

ジオシンセテッィクスの1つである発泡ウレタンの内部構造は、その作製過程において気泡部が鉛直方向に伸びるため、水平面内等方性である構造的な異方性を有する地盤材料である.この構造異方性は材料の力学的異方性に影響を与えることが予想される.本研究では、発泡ウレタンから縦・横の2方向から切出した供試体に対する一軸圧縮試験により強度・剛性の異方性を評価した.次に、この異方性が水平土圧に与える影響を調べるために、模型試験による結果と、力学モデルを等方弾性モデルと異方弾性モデルの2種類を用いた有限要素解析結果との比較により検討した.その結果より発泡ウレタンの力学的異方性を考慮する必要性を明らかにした.

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© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
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