ジオシンセティックス論文集
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模型振動台実験による各種橋梁形式の崩壊メカニズムの検討
野尻 峰広相澤 宏幸平川 大貴錦織 大樹笹田 泰雄龍岡 文夫渡辺 健治舘山 勝
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2006 年 21 巻 p. 159-166

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抄録

過去の大地震では、無補強盛土とRC橋台からなる従来型の橋梁(重力式橋台橋梁)が多数崩壊している。高い耐震性とともに高い経済性を実現できる新しい橋梁構造を開発するために、重力式橋台橋梁、Integral bridge(一体橋梁)、ジオシンセティックス補強土(GRS)擁壁橋梁、新形式一体GRS橋梁の4種類の構造形式の橋梁の模型振動台実験を行い、それらの動的崩壊メカニズムと安定性を検討した。重力式橋台橋梁では固定支承側の橋台の不安定性、一体橋梁では盛土上部の受働破壊と盛土下部の主働崩壊のための壁面工の過大な回転変位、GRS橋台橋梁では独立した固定支承側の小橋台の不安定等の諸問題が明らかとなった。一体橋梁とGRS擁壁を組み合わせた新形式一体GRS橋梁では、この二つの形式の橋梁システムの長所を活かし欠点を解消できることが分かった。

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© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
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