2007 年 22 巻 p. 41-48
近年、建設残土の有効利用を目的に、EPSビーズを混合した軽量改良土の土構造物への利用が行われてきている。このような圧縮特性を持つ材料を土に混合して使用する技術は、近年頻繁に行われてきており、建設発生土が砂質土であるケースが多い1)。しかし、砂質土とEPSビーズを混合したEPSビーズ混合改良砂の強度変形特性は十分に解明されているとは言えない。そこで、本研究では、三軸圧縮試験を行い、EPSビーズ混合改良砂の強度変形特性を調べる事を目的とした。その結果、ピーク強度、剛性、せん断弾性係数は、セメントを添加する事で増加し、EPSビーズ混合量が増加する程低下した。また、クリープ変形量はセメントを添加する事で減少し、EPSビーズ混合量が増加するに伴い増加した。以上から、セメント添加量とEPSビーズ混合量を変化させる事で様々な性質を持つ軽量改良土を造る事が出来ると言える。