京都大学大学院情報学研究科
2008 年 15 巻 2 号 p. 126-135
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難しい組み合わせ最適化問題に対して,個々の問題の代わりにランダムな問題群を考え,問題の規模を十分大きくすることによって問題の詳細によらない巨視的な構造を捉えよう,という情報統計力学の方法論が注目を集めている.本稿では,kSATに対する近年の情報統計力学的アプローチの概要を解説するとともに,線形符号の復号の問題を一種の組み合わせ最適化問題として捉え,kSATとの対比に留意しつつ情報統計力学からのアプローチの一端を紹介する.
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