芸術科学会論文誌
Online ISSN : 1347-2267
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「NICOGRAPH INTERNATIONAL & 芸術科学会春季大会」投稿論文特集
2眼式立体映像による現代美術作品撮像のパンフォーカスに関する検討
新川 貴詩寺島 信義
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2002 年 1 巻 3 号 p. 111-116

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抄録

現代美術作品を立体映像で撮像するにあたり、作品の形式や傾向によっては、既存のコンテンツ制作技術では十分に対応できないこともある。たとえば、現代美術のひとつの傾向に、「サイトスペシフィック・アート」「アースワーク」などと称される、大地や野原、都市の路上などの景観を重要視して作品を設置する作品形式がある。既存の立体映像コンテンツはパンフォーカスで撮像されるケースが大半を占めるが、この撮像手法は、そのような美術作品に対しても有効なのか。あるいは、その種の作品は、作品(近景)と風景(中・遠景)とのバランスをどのような焦点および被写界深度で撮像するのが適切なのか。そこで主観評価実験を行ったところ、パンフォーカスという撮像手法は必ずしも妥当ではないと示唆された。

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© 2002 新川貴詩, 寺島信義
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