脳と発達
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慢性腎不全を合併したinfantile spasmsに対するACTH療法
三山 佐保子後藤 知英金本 勝義石倉 健司
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2008 年 40 巻 5 号 p. 397-401

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抄録

慢性腎不全・腹膜透析中の症候性infantile spasms患児にACTH療法を行った. 合成ACTH0.005mglkgを7日間, その後0.01mg/kgを12日間連日筋注投与した後, 漸減中止した. ACTH療法開始12日目以降, 点頭発作とhypsarrhythmiaが消失した. 治療開始6日目以降, 進行性の高血圧と上部消化管出血が出現, 薬物療法に抵抗性であった. 本症例のACTH療法中の血清コルチゾールは腎機能正常の対象児に比べ高値であった. コルチゾールは腎不全下ではクリアランスが低下するため血中濃度が上昇し, 早期の副作用出現に関与したと考えた. 腎不全合併時のACTH療法では, 副作用の出現に注意しながらACTHの投与量と投与期間を決定する必要がある.

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© 日本小児小児神経学会
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