新潟大学医歯学総合病院 第二外科
2007 年 21 巻 1 号 p. 85-88
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診断目的の胸腔穿刺部に一致して胸壁腫瘤を形成した悪性胸膜中皮腫の一例を経験した.症例は57歳男性.胸部レントゲン異常を指摘され,近医で穿刺による胸水検査,胸膜生検を行われたが確定診断に至らず精査目的に入院した.入院時穿刺部胸壁に腫瘤を形成していた.腫瘤切除に引き続いて診査胸腔鏡を行い,二相性悪性胸膜中皮腫と診断した.穿刺経路以外に浸潤を認めず,臨床病期はIMIG-TNM分類でT3N0M0 stage IIIであり,右胸膜肺全摘術を施行した.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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