ジオシンセティックス論文集
Online ISSN : 1883-146X
Print ISSN : 1344-6193
ISSN-L : 1344-6193
論文
杭基礎によるGRS 一体橋梁の高安定化
平川 大貴龍岡 文夫相澤 宏幸錦織 大樹相馬 亮一
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 23 巻 p. 169-176

詳細
抄録

背面土をジオシンセティックスで補強し,一体橋梁の壁面背面に定着させたジオシンセティックス補強土(GRS)一体橋梁の室内模型実験結果によると,構造系の破壊は壁面工下端が主働方向に回転するモードであることが明らかとなっている.このモードの効果的な抑制はGRS一体橋梁の橋桁長の長大化・高安定化につながる.本研究ではGRS一体橋梁の常時および地震時安定性に与える杭基礎の影響について実験的に検討し,GRS一体橋梁の杭基礎に対する基本概念を考察した.GRS一体橋梁では鉛直杭としてではなく,壁面工の転倒を抑制するために短杭を群杭として設置することが効果的である.さらに群杭効果を増加させるためには,短杭の設置位置を考慮することの重要性を考察した.

著者関連情報
© 2008 国際ジオシンセティックス学会 日本支部
前の記事 次の記事
feedback
Top