日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
専門医症例報告
前歯部審美障害に対し咬合挙上と歯冠長延長術を用いて審美回復を行った症例
鈴木 康司
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 1 巻 2 号 p. 251-254

詳細
抄録

症例の概要:患者は55歳の女性.上顎左側中切歯ジャケット冠脱離による審美障害を主訴に来院した.審美回復ならびに臼歯部欠損拡大防止を目的に,咬合挙上の後,上顎前歯部は歯冠長延長術を用いて審美回復を行い,臼歯欠損部はインプラント治療を適応し咬合支持の回復を行った.
考察:本症例に対して,適切なタイミングで歯科医療介入を行ったことで,審美回復,残存歯の新たな欠損を防止できた.
結論:咬合挙上ならびに歯冠長延長術を行い,審美的な回復ができた.また,インプラント治療により当初から敬遠していた義歯を回避し,臼歯部咬合支持を回復することができた.

著者関連情報
© 2009 社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top