生産システムについての体系的,実際的な教育の欠如は,将来の日本の産業の人的基盤を損なうおそれがある。生産技術者によって支えられ,急速な発展をとげている生産システムについて,基本的概念,その実態,先端的技術などを学び,また体験的に触れる教育が重要である。中央大学では,NCマシニングセンタ,NC旋盤,産業用ロボット,AGVなどをネットワークで統合した自律分散型工場システム実験装置を開発し,これを用いて集中管理生産方式,データキャリアを用いた自律分散生産方式,プログラマブル操作盤を介した人間主体生産方式,などの生産手法についての体験的学習を試みている。