日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
診断戦略からみたダブルバルーン内視鏡とカプセル内視鏡
三井 啓吾田中 周藤森 俊二坂本 長逸
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2009 年 51 巻 11 号 p. 2853-2865

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抄録

カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡はともに高い診断能を有する検査法である.小腸内視鏡検査の一番の適応は原因不明の消化管出血であり,その最終診断は腫瘍・潰瘍・血管性病変など多岐に渡る.カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡の診断能は出血から検査までのタイミングによって大きく異なることが知られており,速やかにカプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡に施行することが大切であり,各種検査方法の特徴を熟知した上で,出血症状や詳細な病歴から症例ごとに最良の検査戦略を組み立てる必要がある.

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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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