日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
胸腺非定型的カルチノイドの1切除例
福井 麻里子土田 正則橋本 毅久篠原 博彦佐藤 裕喜林 純一
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2010 年 24 巻 4 号 p. 674-677

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抄録

症例は77歳男性.検診の胸部X線で異常陰影を指摘され,胸部CTで縦隔に造影効果に富む最大径16cmの腫瘤を認めた.胸骨正中切開下に腫瘍および胸腺摘出,左横隔神経合併切除を行った.病理診断は非定型的カルチノイドであった.左横隔神経周囲組織への浸潤を認めたため,同部を含む縦隔に60Gyの放射線治療を行った.術後2年半経過し無再発生存中である.比較的症例数の少ない疾患であるため文献的考察を加え報告する.

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© 2010 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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