日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Online ISSN : 1884-6114
Print ISSN : 1883-1273
ISSN-L : 1883-1273
シンポジウム-心臓サルコイドーシスの新たな展開
心臓サルコイドーシスにおける不整脈の検討
草野 研吾伴場 主一高谷 陽一西井 伸洋永瀬 聡中村 一文森田 宏伊藤 浩大江 透
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 30 巻 1 号 p. 83-85

詳細
抄録

心臓サルコイドーシスに合併する不整脈について35例をレトロスペクティブに検討したところ,心室頻拍例に比べ新規房室ブロック例ではGaシンチ取込み陽性例が多く,副腎皮質ステロイドホルモン薬(ステロイド)治療にてブロック改善例を多く認めた.一方心室頻拍例ではGaシンチ取込み陰性例が多く,左室駆出率が低下している症例を多く認めた.これらの結果から,房室ブロックは活動期に多く発生しステロイド治療に比較的反応するが,心室頻拍は非活動期が多く,ステロイドはあまり効かないことが示唆された.

著者関連情報
© 2010 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
前の記事 次の記事
feedback
Top