干潟背後で生活をしている4つの地域の児童生徒を調査対象に, 干潟の良さを抽出する試みを行った. アンケート調査の内容は2部構成からなり, 1つには一般的なアンケート手法を用い, もう1つには, 干潟海岸の絵を描いてもらうという新しい試みを行った. その結果, 児童生徒にとっての干潟海岸とは, 生物などを通じて両親や先生らと過ごす学びの場でもあり, 友達と楽しむ遊びの場でもあることなどが分かった. また, 絵の調査結果から, 干潟海岸という共通の場を持ちながら, 地区による明確な相違が認められた.