アメリカ合衆国フロリダ半島西岸のCedar Key付近の直線海岸では, 海岸線に平行な風が吹くと水面が変動することが知られている.この海域の流れには季節風が大きく関与していると考えられており, この海域の水質環境の保全・浄化のためには, 吹送流の流動機構を定量的に把握することが必要であると考えられる.犬飼 (2001) は, 直線海岸付近での吹送流による水位変動量を理論式より定量的に把握した.しかし吹送流は流れの鉛直構造が異なる為, それを定量的に把握する必要性もあると考えられる.よって, 本研究では直線海岸付近での吹送流の鉛直構造を定量的に推算する手法を開発し, これをフロリダ西岸海域に適用させた.