海岸工学論文集
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2004年紀伊半島沖地震津波に関する現地調査と防災上の課題
小池 信昭越村 俊一高橋 智幸河田 恵昭今村 文彦原田 賢治藤間 功司鴫原 良典谷岡 勇市郎西村 裕一加藤 照之寺田 幸博鈴木 進吾奥村 与志弘
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2005 年 52 巻 p. 1336-1340

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抄録

2004年9月5日に紀伊半島沖で発生した地震津波について, 津波打ち上げ高および痕跡高に関する現地調査, 津波来襲状況に関する住民のヒアリング調査, 自治体の津波情報の伝達状況に関する調査, およびリアルタイム観測と数値シミュレーションによる解析を実施した. その結果, 本震により発生した津波は伊豆諸島から四国太平洋岸に来襲し, 伊豆諸島で1m未満, 静岡県から和歌山県の太平洋岸にかけて2m程度の津波打ち上げがあったことを確認した. また, 高知県室戸岬沖のGPS津波計では津波のリアルタイム観測に成功し, 数値シミュレーションによる予測結果と良好な一致を示した. 沖合での津波のリアルタイム観測と即時的津波予測の有効性が実証された.

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