海岸工学論文集
Online ISSN : 1884-8222
Print ISSN : 0916-7897
ISSN-L : 0916-7897
タイ南西部に来襲したスマトラ島地震津波の数値解析
鈴鹿 陽高橋 智幸松冨 英夫
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 52 巻 p. 1341-1345

詳細
抄録

2004年12月26日早朝 (現地時間), インドネシアのスマトラ島沖を震源とするM9.0の巨大地震が発生した. この地震に伴う津波はインド洋を取り囲むアジア諸国にとどまらずアフリカ東海岸や南極にまで到達し, 各地に甚大な被害をもたらした. この地震の発生メカニズムについて, 当初は本震付近を起点として北北西方向に約500kmの断層が破壊したと考えられたが, 余震分布より震源域は南北方向に長さ1000km程度にも及んだと推測されている. そこで本研究では各調査機関から発表されている断層パラメータを基にして決定した津波モデルで数値計算を実施し, タイ南西部での現地調査結果と比較することにより, 津波発生メカニズムの解析を行った.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top