日本内科学会雑誌
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今月の症例
半年以上の不明熱の経過中に多彩な中枢神経症状が加わり,ランダム皮膚生検にて診断が確定した血管内リンパ腫の1例
萩原 清文阿部 有佐藤 健夫猪熊 茂子秋山 修鈴木 憲史佐藤 弘行今門 純久武村 民子
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2011 年 100 巻 7 号 p. 1956-1958

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抄録

症例は60歳,女性.半年以上診断が確定しなかった発熱の経過中に失行,構音障害,幻覚などの多彩な中枢神経症状が加わり,増悪した.血管内リンパ腫を疑い,骨髄生検と肝生検をはじめとする検査を施行したが診断は確定しなかった.皮疹は認められなかったが,ランダム皮膚生検によって血管内リンパ腫が確定し,化学療法が奏功した.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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