農業土木学会論文集
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アメダス資料による都市 (県庁所在地) とその周辺市町村の気温差年平均の分析
農林地が気温環境に及ぼす影響の基礎として
丸山 利輔斎藤 公三石川 重雄長坂 貞郎
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2002 年 2002 巻 218 号 p. 127-136

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抄録

本論文は, 前報を受けて, 全国の県庁所在地の都市を選び, その周辺の市町村との気温差を求め, この気温差の年平均を中心に, 最高気温差, 最低気温差の特徴をまとめた.その結果, 各都市の気温差年平均は0~1.9℃ (全都市の平均は0.8℃) となり, 1都市を除いて, いずれも正の値であった。すなわち, この調査都市の年平均気温が周辺の市町村よりも高いことを示した. 次に, 重回帰分析によって関係要因と気温差年平均との関係を分析し, 気温差年平均から都市人口以外の要因の影響を除外し, 農林地と調査都市の規模 (人口) と気温差の関係を求め, 気温差年平均と都市の規模とのより斉一な関係を得た. 更に, 気温観測所周辺の局地的な条件を考慮して修正気温差との重回帰分析を行い, 人口以外の要因を除去した2次修正気温差を求め, これと都市の規模との関係を求めた.

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© 社団法人 農業農村工学会
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