Skin Cancer
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一般演題
神経内分泌分化した汗腺癌の1例
池田 佳寿子大塚 正樹山崎 修岩月 啓氏岩谷 佳代柳井 広之森下 佳子
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2011 年 26 巻 2 号 p. 153-156

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抄録

69歳,男性。初診の1年前から左頬部に結節を自覚。徐々に増大してきたため,当院を紹介受診した。左頬部に23×20mm,ドーム状に隆起する淡い弾性硬の紅色腫瘤を認めた。組織学的には,真皮全層にわたり,淡明な類円形~多角形細胞が充実性胞巣状に増生しており,少数の核分裂像や個細胞壊死を認めた。免疫染色では,pan keratin・EMA・vimentin・CAM5.2・GCDFP15・chromogranin A・CD56が陽性で,S100・CEA・CK7・CK20が陰性であった。一部でムチン産生性であった。PET-CT,CTで明らかなリンパ節転移・遠隔転移は認められなかった。神経内分泌分化した汗腺癌と診断し,腫瘍切除およびセンチネルリンパ節生検を施行し,リンパ節転移が認められたため,頸部リンパ節郭清と放射線療法を追加した。リンパ節郭清後6ヵ月,リンパ節転移・遠隔転移は認められていない。

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© 2011 日本皮膚悪性腫瘍学会
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